当院の予防歯科

歯の予防は常に行っていくことが重要です。家でのホームケアは勿論必要ではありますが、歯科医院でないと取り切れない汚れがあります。そのため、3ヶ月に1度は歯医者さんに定期的にメンテナンスに通う必要があります。
 

●なぜ3ヶ月1度なのか？

日常のブラッシングやフロッシングだけでは除去しきれない歯垢があります。歯垢が硬化すると歯石に変わり、これが歯周病の原因となります。定期的なプロフェッショナルクリーニングによって、これらの歯垢や歯石を徹底的に除去することができます。

また、定期的なメンテナンスに通うことで、虫歯や歯周病などの初期症状を発見することができます。これにより、より早い段階で口腔内のトラブルを解消することができます。

 

●歯垢と歯石

歯垢は、食べ物の残りや細菌、唾液が混ざり合ってできる柔らかい付着物です。歯と歯茎の境界に特に多く見られ、放置すると歯周病や虫歯の原因になります。歯垢は透明またはやや黄色がかった色をしており、定期的な歯磨きで除去することが可能です。特に、毎食後や就寝前の歯磨きが重要ですが、歯間ブラシやデンタルフロスを用いて歯間部の清掃を行うことが大切です。

一方、歯石は、歯垢が硬化したもので、主に歯の根元や歯茎の近くに形成されます。歯石は一度形成されると自宅での歯磨きでは取り除くことができず、歯科医院での専門的な処置が必要となります。歯石の表面は凹凸があり、さらに歯垢や食べ物の残りが付着しやすくなるため、放置すると歯肉炎や歯周病の進行を招く恐れがあります。

 

●歯周炎と歯周病について

歯周炎は、歯を支える歯肉（ガム）が炎症を起こす状態です。主な原因は歯垢の蓄積によるもので、歯肉が赤く腫れ上がり、触れると痛みを感じたり、歯磨き時に出血することがあります。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、適切な治療とケアによって完全に回復する可能性があります。

歯周病は、歯周炎が進行して歯を支える骨にまで影響を及ぼす症状を指します。この状態になると、歯肉の退縮、歯の揺れ、最終的には歯の喪失につながる恐れがあります。

一度、歯周病になってしまうと完全には回復することは難しいです。歯周病が悪化している場合は1ヶ月1度の来院または歯周内科治療を推奨しています。

 

●P重防

歯周病重症化予防治療は、歯周病の進行を抑え、健康な歯肉と歯の維持を目指す治療法です。

主に以下の内容となっています。

①プラークと歯石の除去

②深い歯周ポケットの清掃と抗菌薬の使用

③患者教育による日常的な口腔ケアの徹底

④生活習慣の改善指導（禁煙、バランスの取れた食事など）

 

●SPTとは

SPTは、歯周病治療後の維持管理を目的とした治療プログラムです。歯周病は治癒後も再発のリスクがあるため、SPTはそのリスクを最小限に抑え、治療効果を長期間維持するために重要です。患者様の状況を診断し、該当する患者様は1ヶ月に1回歯科医院でSPTを受診することができます。

成長過程にあるお子さまのお口に対しては、治療法も大人と異なります。当院はお子さまの治療のために専用の治療器具を揃え、それぞれのお子さまのお口のサイズに合わせた治療ができます。

お子さまのお口や歯について気になることがありましたら、小児歯科の経験が豊富な当院へご相談ください。

（※2019年現在）

お子様が歯医者に慣れてもらうため、定期的に歯が健康かどうかを調べるためにお子様も定期的にメンテナンスのご受診を推奨しています。

 

子供の歯科メンテナンスは、単に虫歯を予防するだけでなく、永久歯の健康な発育と全身の健康を支えるためにも重要です。幼い頃からの適切な口内ケアは、生涯にわたる健康の礎を築きます。子供の歯科検診は3ヶ月に1度が推奨されます。ただし、虫歯が多い子供や矯正治療を受けている子供は、それより頻繁に歯科医師の診察を受けることが必要です。

 

ーお子様の定期メンテナンスでのメリットー

①早期の虫歯予防

②正しい歯の成長と配置の確認

③口内衛生習慣の形成

④全身健康への影響

 

 

18歳までは治療・メンテナンス（保険診療）ともに自己負担分は、医療証の使用により全額公費負担となっています。